ジャドゥゴダ・ウラン鉱山で
重大な放射能汚染事故!


            ★ 国際署名の要請 ★

 ドキュメンタリー映画『ブッダの嘆き』で描かれたインド唯一のウラン鉱山ジャドゥゴダにおいて、昨年12月24 日、放射性廃棄物の輸送パイプの一本が破裂して廃棄物 が近くの川に流れ込むという重大事故が発生しました。


                                     破裂したパイプ

 映画を撮ったシュリプラカッシュ監督からこの事故に関する嘆願書への国際署名の要請が届いています。嘆願書は、インドのエネルギー省など、関係当局に至急できる限りの 対応策を講じるよう要請するものです。下記の嘆願書をお読みいただき、後述の方法にて署名へのご協力をお願いいたします。

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「ジャドゥゴダでの放射性廃棄物漏洩に関する完全な調査と改善要請」

インド・ウラン会社と原子力委員会委員長とインド原子力省長官宛

 私たち署名者一同は、ジャドゥゴダにおいて UCIL (インドのウラン採掘会社)により所有され、運営並びに経営されている施設で発生した有毒な放射性廃棄物の漏洩事故について深い憂慮を表明するものです。

 ニュース報道によれば、2006年12月24日にジャドゥゴダにおいてUCILが操業しているウラン鉱山から貯蔵ダムまで放射性廃棄物を運ぶパイプ・ラインの1つが破裂し、そこから極めて有毒な廃棄物が近くの川に放出したということです。このような危険な方法で環境中に放射性物質が放出されたため、土地と水と周囲の地域に住んでいる人々に致命的な影響を与えます。

 この事故は、鉱滓貯蔵用の3つの貯蔵ダムのうちの2つを建設するために獲得された土地から追われた人々が住む小さい集落で起こりました。鉱滓池は、ジャドゥゴダにおいてウラン鉱石を精錬することにより生じる放射性廃棄物を貯蔵しています。他の国々の類似の事故の経験に基づけば、人間の健康と環境に対するネガティブな影響を、多分ジャドゥゴダだけではなく何百キロメートルも離れた下流に住んでいるいくつもの集落にも与えるでしょう。


                                
汚染された川

 UCIL には、このような事故発生について会社に警報を発するためのアラームメカニズムが装備されていなかったことは信じがたい怠慢です。あろうことか、この事故は配管が破裂した直後に災害現場に到着した村人によってはじめて会社に対して有毒な廃棄物漏洩が知らされたのです。そのため放射性廃棄物の流出が止められたのは、配管破断による放出が始まってから9時間もたってからでした。このことが事態をさらに悪化させたのです。従って、川の表面に有毒な廃棄物の厚い層が出来たため、魚や水域に住む生物の大量死が発生しました。

 地域ニュース報道によると、 UCIL は配管を補修して、放出された廃棄物を川から取り除き始めました。これは重要な第一歩ですが、しかし適正な対応とはほど遠いものです。ジャドゥゴダはもとより、その他の影響を受けた場所をクリーン・アップする回復および改善計画を立てる総合的な対策がなければなりません。加えて、総合対策を監視して、警報並びに報告手順が、将来類似の事件を防止するために導入されなければなりません。

要求
(1)災害の状況ならびに、これまでのところとられた処置についてのすべての事実を UCIL により完全に公表すること

(2)事故の原因および影響の徹底的な、独立した調査のために、UCILを含む、適切な国および非政府組織およびJOARのような地域共同体組織の代表を含む調査委員会の設立

(3)配管破断による影響を受けた土壌や河床の浄化

(4)汚染された川からの水に依存している地域共同体のために、きれいで便利な代替水源の確保

(5)暮らしが環境中への放射性廃棄物の危険な放出によって傷つけられ、影響を与えられた人々のための適切な補償措置

(6)UCILの品質の独立した監視および、その土地と工程および装置の安全性確保

(7)採鉱とウラン精錬によって生成される放射性、および危険な化学的汚染物質への作業員と地域住民の被ばくの定期的なモニタリング

(8)将来そのような事故に対する安全で、有効な、そして適時の対応を保証する望ましい緊急対応計画の創造および設立

Mr. A. Raja, 環境と森林連合代表
Dr. Anbumani Ramadoss, 健康と家族生活保護代表
Mr. Madhu Kora, Chief Minister of JharkhandMadhu Kora Jharkhand 代表

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★ 国際署名の方法

@ 国際署名サイトであるJadugoda
のページに、専用の署名フォームhttp://petitions.aidindia.org/jadugoda-tailing-pipe-leak/index.php
があるので必要事項を記入して送信する。 

必要事項;氏名(Full Name)、住んでいる都市(City of Residence)、住んでいる国(Country of Residence)、出身国(Country of Origin)、メールアドレス(Email Address)、もしあれば所属団体名(Organizational Affiliation)、住所(Address)、コメント(Comments)など

ANNAFJ事務局までご連絡いただければ、 


ココをクリック

国際署名サイトを通して署名いたします。署名サイトへの入力の際の必要事項は、住所、氏名、メールアドレスですので、よろしくお願いいたします。

(この内容は、「NO DU ヒロシマ・プロ ジェクト」の嘉指信雄さんよりNoNuke Mailing Listに投稿された賛同要請を、山崎久隆さんが日本語に訳してくださった資料に基づいて構成しました)

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