自衛隊のイラクからの撤退
を求める要望書


内閣総理大臣 小泉純一カ様

 4月8日明らかになったイラクでの今井紀明さん、
遠菜穂子さん、郡山総一カさんの拉致拘束は
日本全土に大きな衝撃を与えています。もとより
拘束したグループの行為はとうてい許されるもの
ではありません。しかし、イラク民衆のために働い
ていた彼らをこのような危険に陥れたのは、日本
政府による自衛隊派遣という行為であったことも
事実です。
 「人道支援」というのは、赤十字活動における
ように、困難に陥った人々を、敵味方の区別なく
救うことを意味します。イラク国内に「敵」を作って
しまった自衛隊の派遣は、その目的である「人道
支援」が今もこれからも決して遂げられるもので
はないことを、今回の事件が強く証明しています。
 これ以上の犠牲者を出さないためにも、自衛隊
を即時イラクから撤退させ、イラクの人々に対し
て「人道支援」を実践する彼らを救い、新たな方
法での国際協力を、国際ボランテイアグループと
協議の上進めることを強く要請するものです。
それは日本が新たな国際的信用を得、泥沼化し
たイラクの状況を好転させるきっかけにもなりう
ることです。首相のご英断を心からお願いいた
します。

2004.4.9   
 ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン(NNAFJ)

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